塗り替え(クロスメイク)のメリット・デメリット
壁紙の塗り替え(クロスメイク)のメリットとデメリットを張り替えの場合と対比して詳しく説明しています。壁紙リフォームをご検討中の方は、参考にしてください。

「塗り替え」(クロスメイク)のメリット・デメリット

壁紙リフォームの新しい選択肢として最近注目を集めている「塗り替え」(クロスメイク)ですが、「張り替え」と比べて良い面だけでなく、限界もあります。きちんと理解したうえで、お客様に最善の選択をしていただけるよう、できるだけ客観的にご説明します。

 

「クロスメイク」というのは、壁紙用塗料(染色剤)の一製品の名称です。「クロスメイク」はテレビなどで取り上げられたことにより、認知度が高いですが、壁紙用の塗料は他にもあります。人によっては、「塗り替え」ではなく「染色」という表現を使う人もいますが、ほぼ同じことを指していると思われます。

「壁紙塗り替え」(クロスメイク)のメリット

安い

6畳間(天井・壁) (税込み)22,000円~
アクセントカラー(1面) (税込み)16,500円~

 

手軽

大きな音や嫌な臭いはありません。
作業終了後、30分~2時間程度で通常通り生活できます。 

 

キレイ

マットな(艶消し)塗料なので、ペンキでイメージするようなテカリはありません。
専用の刷毛で塗るので、自然な仕上がりです。(塗った感がありません。)

 

環境にやさしい(エコ)

既存の壁紙をはがさないので、ゴミが出ません。
SDGsの観点から、「塗り替え」を選択されるお客様も増えてきました。

 

壁紙の張替えの場合は、「既存のクロスをはがす→パテ処理をする→新しいクロスを張る」という流れになります。
それに比べ、壁紙の塗り替えは、既存のクロスをはがす手間がなく、状況に応じて壁紙の簡易清掃と補修を行うだけで塗ることができます。
だから、手軽で安いのです。壁面のみの塗り替えの場合、家具を壁から1m程度離していただければ、塗ることが可能です。
乾燥時間は気温や湿度によって大きく異なるため一概には言えませんが、30分~2時間程度が目安です。
住みながらの張り替えが難しいと判断されたお客様から、塗り替えのご相談をいただくケースは多いです。
取り扱っている塗料は、すべて F☆☆☆☆ ですので、安心してご依頼ください。

「塗り替え」(クロスメイク)のデメリット

塗れない壁紙(クロス)がある

施工できるのは、ビニールクロスのみです。(約9割の壁紙はビニールクロスです。)
和紙や不織布の壁紙(クロス)、防汚加工された壁紙(クロス)などは施工できません。

 

破れや傷は完全にはなおらない

状況に応じて、簡易補修を行うことは可能です。
猫のひっかき傷、小さなお子様が破いた壁紙は、元には戻りません。

 

経年劣化によるめくれは止められない

塗料は壁紙の下まで浸透しないので、塗ることによってはがれやすくなったり、はがれにくくなったりすることはありません。
糊の経年劣化により壁紙がめくれたり、はがれたりすることを止めることはできません。

 

塗り替えは、あくまでも既存の壁紙の上から塗ります。汚れ等はきれいになりますが、破れたり傷がついた壁紙が元に戻るわけではありません。多少であれば、簡易補修を行い、目立たなくすることはできますが、たくさんある場合には対応できない場合もあります。